英語は語学。意味・読み、書き、聞き取り・表現の順で勉強しよう。
中学生になって英語はどのように勉強したらいいか戸惑っている方もおられるかと思います。そこで今までの指導経験から、英語が苦手にならず楽しい科目になるように、私なりの考えで実践している勉強法をご紹介します。まず、英語は言語であるということです。口に出し、相手とのコミュニケーションができること、そして外国語で書かれたものの意味が素早く読み取れること、さらに考えたことをその言語で文字にして発信できることが目的です。
①意味がわかることそして読めること
まず単語や文の意味がわかることが必要です。教科書を題材にすると、単語の意味を確認し、そのlessonでやる基本文の意味を確認しましょう。これには少し文法の知識も必要になる時があります。でもあまり深入りしないで、とりあえずは意味がわかればよいです。教科書だと巻末に単語は出ているので調べましょう。単語の次は本文です。本文はきれいな日本語に訳す必要はなく、頭からだれが、どうした、何を、どんなに、いつ、どこで。。。というようにブロックに分けて訳していきます。/線を本文に引いて、主語の部分、動詞の部分、目的語~を~にの部分、副詞の部分(いつ、どこで、なぜ等)に分けて意味を取ります。教科書の下部に忘れそうなところはメモしていっても良いでしょう。
次に教科書に対応したCDが売られていますから、これを買いましょう。学校でも先生がCDなどを聞かせますが、時間が不足です。CDを買ったら単語についてCDを聞いた後にポーズで一時停止して自分で発音してみましょう。10回クイズ(古い)ではありませんが、10回言いながら繰り返すと大抵は意味と発音を覚えられます。次に本文です。先ほどブロックに分けたところまででCDを止めて自分で発音してみます。スピードはCDのように速くなくても構いません。ブロックごとにCDを聞きながらはっきりと発音していきます。これを何度か慣れてくるまで繰り返すことが大切です。次に、ブロックごとではなく、できるだけ1文を聞いてから1文ごとに発音する練習を繰り返します。どうしても読みづらい単語は先ほどの10回クイズの要領で発音しましょう。こうして練習したら、教科書のページを全体で読んでみます。そしてCD無しで読んでみましょう。ブロックのところで少し間をおきますが、その時にブロックの意味も同時に取りながら読む練習をしてください。実際にこれから先もっと長い文でもどんどん頭から読んでいき、ブロックごとに意味を取りながら進みます。読むときはできるだけ音読しましょう。音読は黙読より頭に意味が入りやすいです。
➁基本例文のような文法事項の入った文、熟語の入った文を書こう。
読めるようになったら、この時点で聞き取りの練習もできています。あとは書く練習です。最近はマークシート選択問題も増えてきていますが、スマホやコンピューターを打つにしてもスペルが間違っていてはみっともないです。まず、基本文を含めて重要な文を抜き出してノートに一文ずつ書いてみましょう。また熟語が含まれている文も書いてください。その際、同じ文を5回は続けて書いてください。書くときに、初めは単語をみながらゆっくり書いても良いですが、少し慣れたらブロックごとにまとめて書いてみましょう。そして最後は、その分を丸ごと一気に読んでから一気に文全体を書いてみましょう。ここまでできればあなたは定期試験でもそんなに悪い点は取らないでしょう。
③聞き取りは既に練習済みです。文法事項の作文を書いてみましょう。
CDを鳴らして聞き取ってみましょう。先ほど読みの練習でかなり聞いているので、比較的楽にCDの内容は聞き取れると思います。一度意味を取った文章で聞き取ってみるのが最初は有効です。耳が慣れれば、読んだことのない文でも聞き取れるようになります。
教科書に出てきた文法事項を使って今度は自分で文を作って書いてみましょう。できれば答えがのっている問題集を使って練習しましょう。ここまでくれば教科書対応のワークをやってもいいでしょう。文法事項は問題集の問題をやると完成です。初めは教科書対応のワークなどが良いと思います。
この教科書を使った土台つくりは大変重要です。土台が無いままにいくら英文を読もうとしても読めません。ろくに基礎をしていないで、いきなりいろんな問題集をやろうとしても無理です。当たり前のことですが、実際に中学1年生などを見ていると実感します。早いうちから正しい勉強法を発見してください。